感謝して食べる

感謝の気持ちで喜び、楽しみ、感謝の気持ちで味わえば、自然泊癒カの源になる
たとえばいまAB二人の人間がいるとします。Aはいわゆるグルメで、たいていのものは食べ飽きています。もう一方のBは、比較的つつましい暮らしを送っています。
二人は同じ程度に空腹で、ここに二個のまんじゅうがあるとします。グルメは「なんだまんじゅうか」と仕方なくまずそうに口にしますが、Bは「おお、うまそうなまんじゅうだな。いただきまーす」と、元気においしそうにバクつきました。
物理的、栄養学的に見れば、二人の体内にはいったまんじゅうの栄養価ほ同じです。
しかし、自然治癒力の観点から見れば、AよりもBのほうがより多く栄養を吸収でき、からだに生かすことができるのです。なぜならば、同じものを食べてもそのときの気持ちによって、消化の度合いが違うからです。
たとえば仕事でミスをしたり、悲しいことがあってショックを受けているときなど、〝砂をかむような思いで食べた″というような経験は誰でもあるでしょう。ただ習慣で食物を口に運んでいるだけで、いったい何を食べたのか、あとになって思い出そうとしても全然覚えていません。
どんなに栄養のあるものを食べても、こんなときには十分に消化されないのです。
精神状態の影響によって胃液や胆汁、膵液の分泌も悪く、消化に関わるさまざまなホルモンの働きもよくありません。したがってせっかく体内にはいったものでも、その栄養がうまくからだに生かされなくなってしまいます。
しかし逆に、喜びをもって「うまいなあ」と味わい、食べたときには、体内の消化器官も活発にはたらき、栄養はからだに十分に生かされ、身につくとされています。
したがって自然治癒力の源である食が十分身につけば、自然治癒力自体が高まることは当然の結果になるでしょう。
また同じ食べるのでも、喜び楽しんで食べるのと同時に、どこかに感謝の念をもって食べることもたいせつです。これは別に宗教的な問題としていっているのではなく、そうやって食べることが自然治癒力の高まりに関係あるからです。たとえば難病を克服して、やっとふつうの食事がノドを通るようになった人は、〝ありがたい″と感謝して食べるようになります。こんな人はだいたい回復も早いのです。感謝の気持ちが栄養の吸収をよくし、自然治癒力を高めているからです。
食事のまえに軽く手を合わせ、「いただきます」と感謝し、それから食べ始める。
たった一秒ですむ形式的なことでも、大きな意味があるのです。