体のリズムで食習慣を

食習慣一日三食を守るより、からだのリズムを守る食習慣を

よく「一日に三食、きちんと規則的に食べるのが健康にいい」といわれています。
はたしてこれはほんとうでしょうか。

人間は、ふつうに規則正しい生活を送っていて、〝からだの秩序″が正常な状態になっていれば、およそ同じような時間に空腹を覚え、食事のサイクルも定まってきます。大自然のなかで、朝に太陽が昇り、やがて沈んで夜になるという秩序に同調し、人間もそのなかの一員として朝起きて日中働き、夜に寝るというそれに合ったリズムが生じてきます。このリズムにおいて、だいたい朝・昼・夕と三食とるのが、ちょうど程よいところだろうというわけで、一日三食説が定着しているのでしょう。

ところが、人間のからだはいつも機械のように正確に動くわけではありません。精神状態や気候の影響によって、微妙に変化するのです。たとえば「今日はどういうわけかお腹が空くなあ。夜食にラーメソでも食べるか」とか、「朝から何にも食べてないけど、あまり食欲がわかない」などということは実際によくあります。これもからだの発しているサインですから、そんなときには素直にしたがってかまわないのです。

むしろかたくなに三食ルールにしばられ、不必要ながまんをして眠れなくなったり、無理に食べて胃をおかしくするほうが問題です。
また生活のリズムも、職業によってはふつうの人とまったく違う種類の人もいます。
たとえば大相撲の力士などは、朝早く起きてまずけいこをし、それから風呂にはいってチャンコ鍋の朝食、その後昼寝をしてからまた午後のけいこ、そして夕食と、計二回しか食事しません。といっても、その量はたいへんなものですから、これで大きなからだをつくるのでしょう。

また作家や画家などで、真夜中に執筆や制作活動をする人もいます。そんな人たちには、二食だったり逆に四食だったりする人もいます。でも彼らは彼らなりに、定まったリズムで生活していますから、それでいいのです。
あくまでもからだが何を欲しているか、どのように食べたがっているかに耳を傾け、それに忠実にしたがうことです。いけないのは付き合いで何となく食べてしまったり、お腹も空いてないのに、目の前にあるからというのでつい手をのばして食べてしまうことです。これはからだの要求にしたがっているわけではなく、自分の食生活のリズムを自らこわしてしまうことになりかねません。