食品の個性を利用する

中国の〝食養生″とは、食品の個性を利用すること

「うちの子ほ風邪ひとつひかないんですよ」「うらやましいわ、うちの子はほんとに弱くって… 」と、よく耳にするお母さん同士の会話です。同じ子どもでもこれだけ差があるところをみると、やはり体質は生まれつきのもので、一生変わらないもの、という考え方に落ちついてしまいそうです。

ところがそうではありません。体質というものは、日ごとに変化していくものなのです。たとえば子ども時代に病弱だった人が、丈夫でたくましい青年になったり、逆に若いときは頑健そのものだったスポーツマンが、四〇代で早くも老け込んでしまう例も数多くあります。

本来体質というのは、均衡がとれたニュートラルなものですが、からだのなかにある空間すなわち「場」がゆがむと、症状となって体外に出てきます。いわゆる虚弱体質、アレルギー体質、冷え性などという体質がそれです。

このように、日々変化していく体質に大きな影響を及ぼす要因のひとつが、食べ物です。というのは、食べ物の一つひとつにはそれぞれ個性があって、これが体質改善に密接な関係があるからです。その個性とはどんなことかというと、たとえば同じ野菜類でも人間の体内にはいったとき、からだを温めるはたらきと、冷やすはたらきをする二つのタイプがあるのです。前者は、にら・にんにく・ねぎ・かぼちゃ・にんじんなどの「温性食物」、後者は、きゅうり・トマト・スイカ・柿・バナナなどの「涼性食物」です。

こうした食べ物の個性をうまく利用し、体質に合わせた食事をすることで、「場」のゆがみ(体質)をニュートラルの状態にもっていこうというのが、中国医学でいうところの「食養生」の発想なのです。これがとりもなおさず、自然治癒力を高めることにつながるのです。

体質改善の食品

体質改善の食品