ホロ酔い気分

ホロ酔い気分自然拍癒力を高める〝ホロ酔い気分″のすすめ
会社の仕事を終えたあと、行きつけの飲み屋さんに立ち寄って、そこでちょっとしたつまみを肴に軽く一杯やるのが楽しみだ、というサラリーマンほ多いでしょう。まわりには同じようにその飲み屋さんをとまり木にしている人たちがたくさんいて、彼らの話を小耳にはさみながらチビリチビリやっていると、その日の仕事疲れもいつの間にかやわらいでいるというわけです。
私もそのような場所は好きですから、疲れたときにはよく出向いて、マスターと世間話をしたり、酒場独特のリラックスした雰囲気を味わっています。するとそれだけで気分がよくなって、アルコールがほどほどはいったところで店を出ます。ストレスをアルコールで発散させるというより、アルコールはあくまでも手段であって、雰囲気を楽しみながら仕事の疲れを発散させるのが目的だからです。
しかし、なかにはアルコールでうさ晴らしをしようという人もいます。つまり酔っぱらうことによって頭を麻痔させて、それで無理矢理いやなことを忘れ、ストレスを解消しようとする人です。このような人は、酔うことが目的になりますから、一杯二杯では収まらず、痛飲につぐ痛飲で、意識がなくなってダウンするまで飲む傾向が強くなります。
それでも、泥酔するまで飲まなければウサが晴れないというのならば、月に一度くらいのことならかまわないかもしれません。しかし、それが週に二度三度となると、やはり考えざるを得なくなるでしょう。またウサ晴らしにアルコールを利用するクセがつくと、ちょっとしたイヤなことでもアルコールに頼り、結果としてアルコール依存症というレッテルを貼られることにもなりかねません。「アルコールに飲まれる」とはよくいわれることですが、ストレス解消のはずが、飲みすぎてからだをこわしたのでは、笑い話にもなりません。
かといって、アルコールはからだによくないという誤った考えをもち、無理に飲まないようにするのも、ストレスをためる原因になります。からだがアルコールを欲しているときには、飲んでもいいでしょう。
お医者さんから禁酒を宣告されたり、カロリー制限を命じられたりしているのなら別ですが、そうでなければ飲みたい欲求を抑えつけるのはかえってストレスをためこみ、自然治癒力を低下させることにつながります。ただし、ほどほどの量を飲むことが肝心であることはいうまでもありません。
お酒をおいしく飲むコツは、適量を飲むことです。限度を超えて飲んでも、超えてからあとのお酒はすこしもおいしくありません。すこしお酒を呑むことで、一杯をだいじに飲むでしょうし、お酒を飲んで楽しめることに感謝の気持ちも生まれてきます。
これがまさに、〝自然治癒力を高めるお酒のたしなみ方″ ではないでしょうか。
私の知り合いに面白い人がいて、月に一本の酒を買って、それを一カ月かけて飲んでいます。そのお酒は一本二万円近くもする高級ブランデーで、だから浴びるようには飲めないところがいいというのです。一日にグラス一杯少々、それでも高級品を飲んでいる意識があるためか、すぐにいい気分になるそうです。こんなことをまねしてみるのもよいかもしれません。